FC2に対する削除&発信者情報開示請求

FC2の本店所在地

 FC2(FC2,INC.)はアメリカ企業である。本店所在地はネバダ州ラスベガス。一部には「ペーパーカンパニーでは?」との指摘もあったが,実際ネバダに営業実体があるらしい。そのため同社に法的措置をとる場合,申立書の訳文や海外機関発行の資格証明書が必要となる。

特徴

FC2に対する仮処分では,2ちゃんねると違って双方審尋期日が入れられる。そして,同社が外国企業であることから,裁判官面接から双方審尋期日まで,3~4週間,期間がおかれる。ちなみにEMSを使って東京からネバダに書面を直送すると,送料約1500円,期間約4日を要する。

FC2側の対応

 FC2は,審尋期日に出頭せず,答弁書も出さないのが通常のようである。しかし,決定が出れば,削除や開示に応じてくれる。この請求はメールで行い,ここに決定書へのリンクを貼っておくと,2~3日でタイムスタンプとIPが返送される。

注意点

 削除対象がブログの場合,決定が出ればそのブログのアカウントは停止される。そのため,決定後は,当該ブログの記事は全て閲覧不能となる。

特定費用について

 FC2への申立は,訳文作成等のため,国内企業の場合よりも費用がかかる。そして,その金額は少なくないものがあるので,被害者としては,これを発信者に負担させたいところである。この点,発信者特定のための費用については,発信者負担とするのが判例の大勢である。とすれば,このような費用もまた「特定に必要な費用」として同様に扱われるのが自然と思われる。

送達の問題

 上記のとおり,FC2については,メールのやりとりで開示等を実現できるため,決定書を送達する必要はない(開示後送達前に取り下げることになる)。もっとも,取下書を送達するか否かについては,東京地裁でも未だ運用が固まっていない。「個々の事案毎に判断する」(民事9部の書記官さん談)とのことである。

費用と所要期間

FC2に関する費用および所要期間の目安は以下のとおり。

【費用】
削除 54,000円(任意請求)
   192,000円(仮処分申立)
投稿者の特定 324,000円

【所要期間】
削除 2~4週間
投稿者の特定 4~8ヶ月

ご相談について

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田中一哉

1969年東京生まれ。早稲田大学商学部卒。筑波大学大学院システム情報工学研究科修了(工学修士)。2007年8月 弁護士登録(登録番号35821)。現在,ネット事件専門の弁護士としてウェブ上の有害情報の削除,投稿者に対する法的責任追及などに従事している。

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