【2018年版】ホストラブに対する削除&発信者情報開示請求

サイトの概要

ホストラブ(http://www.hostlove.com/)は水商売系の情報を扱う電子掲示板である。2001年開設の老舗サイトで,月間利用者数は公称200万人。都道府県別,業種別,店舗別に細分化された多数のカテゴリ・スレッドが置かれている。トップページには「18歳未満のご利用は禁止しております」との注意書きがあるが,年齢認証ページは設けられていない。

サイトの特徴

  • ホストラブでは飲食店勤務あるいは接客業に従事する女性が中傷被害に遭うことが多い。これは,このサイトが「水商売業界の情報」という相対的に荒れやすいテーマを扱っていることに由来する。このようなケースでは源氏名(仕事上の通称)に対して中傷が行われるのが通常なので,訴訟等においては,これと被害者との同定可能性が争点となる。
  • 上述の通り,ホストラブではスレッドが地域別・店舗別にカテゴライズされているため,被害者の同定可能性が高い。このような特徴は被害者のダメージの拡大に繫がる反面,開示請求訴訟においてはむしろ有利に働く(被害者の同定可能性が肯定されやすい)。

投稿記事の削除について

ホストラブには削除依頼用の投稿フォームが設置されている(削除依頼フォーム-page – ホストラブ関東版)。そのため,削除を希望する者はここから管理者に依頼することになる。ただ,その内容は全て「削除依頼履歴」のページで公開されてしまうため,事前に依頼文面の慎重な吟味が必要である。また,依頼には「正当な理由」が必須とされ,これが欠けると削除は拒否される。このようにフォームからの依頼が拒否された場合には,別途法的措置をとる必要がある。

投稿者の特定について

  • 後述する諸事情から,ホストラブについて本人訴訟で対応するのは困難である。よって,中傷レスを見つけたら,速やかに弁護士に相談した方が良い。弁護士による場合,まずホストラブ管理者に対し発信者情報開示仮処分を申立て,裁判所の決定を得て,通信記録の開示を要請することになる。
  • 仮処分により投稿者のプロバイダが特定できたら,次はそのプロバイダに対し,発信者情報開示請求訴訟を提起する。その後,1~3回の弁論を経て勝訴判決を得れば,プロバイダ側から投稿者の氏名・住所等が開示される。訴訟においては,プロバイダ側も弁護士を付けて争ってくるが,現状では9割以上の確率で請求が認容されている。
  • 投稿者特定後は,その者に対して損害賠償請求をすることになる。裁判で認められる慰謝料額はピンキリであるが,概ね10~100万のことが多い。訴訟では,さらにこの金額に弁護士費用を上乗せして請求することになる。

ホストラブ側の対応

ホスラブ側は開示仮処分の審尋期日に出頭しない。ただ,裁判所の決定には応じる姿勢を示しているので,悪質な投稿者を特定して,その法的責任を追及することが可能である。もっとも,ホストラブの場合,その運営主体が明らかでないという問題点がある(ホスラブ自体にはもちろん,インターネット上にも,この点に係る明白な記述・証拠は存在しない)。また,その所在地も簡単には特定できず,独自に調査する必要がある。これらの諸問題から,ホストラブに対する法的措置の実施は他のサイトに比べ若干ハードルが高くなっている。

費用と所要期間

ホストラブに関する費用および所要期間の目安は以下のとおり。

【費用】
削除 54,000円(任意請求)
   192,000円(仮処分申立)
投稿者の特定 324,000円

【所要期間】
削除 2~3週間
投稿者の特定 6~9ヶ月

ご相談について

ホストラブに関するご相談を無料でお受けしています。
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田中一哉

1969年東京生まれ。早稲田大学商学部卒。筑波大学大学院システム情報工学研究科修了(工学修士)。2007年8月 弁護士登録(登録番号35821)。現在,ネット事件専門の弁護士としてウェブ上の有害情報の削除,投稿者に対する法的責任追及などに従事している。

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